８日０７時３８分頃に小規模な噴火があった北海道駒ヶ岳の火山活動状況について
お知らせします（平成１２年１１月８日０８時１２分発表、臨時火山情報第９号関連）。

　函館海洋気象台が山麓で行った降灰調査によると、北海道駒ヶ岳東側の鹿部町
本別地区（昭和４年火口の東約１０キロメートル）から鹿部漁港付近（昭和４年火口の
東南東約１２キロメートル）にかけて、国道２７８号線沿いの約４キロメートルにわたり、
微量の火山灰が確認されました。１０月２８日の噴火時に比べると、火山灰の量は
少なめでした。

　気象庁Ａ点（昭和４年火口の西南西約４キロメートル）の地震計によると、噴火時以降、
火山性微動は観測されていません。火山性地震は８日１２時１８分に１回観測されましたが、
その後特に増加は見られません。

　森測候所の遠望観測によると、１５時現在の噴煙は白色、高さは火口上２００メートルで
東に流れていました。噴火直後の噴煙の状況は雲のため不明でしたが、０９時以降は
高さ１００〜２００メートルで推移しています。

　今後の火山活動に十分注意してください。

〜臨時火山情報第10号　平成１２年１１月８日１０時５５分　札幌管区気象台発表〜

　北海道駒ヶ岳で８日０７時３８分頃、小規模な噴火がありました。

　函館海洋気象台が山麓で行った降灰調査によると、鹿部町で少量の火山灰を
確認しました。火山性微動が観測された０７時３８分頃に小規模な噴火が
発生したと推定されます。

　気象庁Ａ点（昭和４年火口の西南西約４�q）の地震計によると、噴火時以降、
火山性微動や火山性地震は観測されていません。噴煙の状況は、現在山頂部が
雲に覆われているため確認できません。

　今後の火山活動に十分注意してください。

〜火山観測情報第３１号　平成１２年１１月８日１０時１０分　札幌管区気象台発表〜

　北海道駒ヶ岳の火山活動状況についてお知らせします
（平成１２年１１月８日０８時１２分発表、臨時火山情報第９号関連）。

　８日０７時３８分頃、北海道駒ヶ岳で小規模な噴火があった模様です。

　気象庁Ａ点（昭和４年火口の西南西約４キロメートル）の地震計で８日０７時
３８分頃から継続時間が１０分間程度の火山性微動が観測されました。
微動の最大震幅は約２マイクロメートルで、１０月２８日の噴火時に観測された
微動震幅約３マイクロメートルに比べるとやや小さめでした。火山性微動は
０７時３８分の発生以降は観測されていません。８日００時から１０時までに
観測された火山性地震の回数は０回です。

　森測候所の遠望観測によると、０９時現在の噴煙は白色、高さは火口上
２００メートルで量は少ない状態でした。その後は山頂部が雲に覆われているため
確認できません。

　鹿部町役場から入った連絡によると、鹿部町で確認された降灰は微量で、
０８時１０分頃には止まっていた模様です。

　現在、気象台職員が山麓の降灰状況について調査を行っていますので、
調査結果は分かり次第、火山情報でお知らせします。

　今後の火山活動に十分注意してください。

〜臨時火山情報第９号　平成１２年１１月８日０８時１２分　札幌管区気象台発表〜

　北海道駒ヶ岳が８日０７時３８分頃噴火した模様です。

　０７時５６分頃鹿部消防署から入った連絡によると、鹿部町で降灰があったとのことです。

　気象庁Ａ点（昭和４年火口の西南西約４キロメートル）の地震計で０７時３８分頃から
約１０分間、火山性微動が観測されました。微動の最大震幅は約２マイクロメートルで、
１０月２８日の噴火時に観測された３マイクロメートルに比べるとやや小さいです。

　以上のことから、北海道駒ヶ岳で小規模な噴火が発生した模様です。噴煙の状況は、
山頂部が雲に覆われているため確認できません。

　８日０６時頃の北海道駒ヶ岳の上空１５００メートル付近の風は西北西１７メートル
前後となっています。

　現在、気象台職員が降灰確認のため現地調査を行っています。調査の結果は
わかり次第、火山情報でお知らせします。

　今後の火山活動に十分注意してください。

〜臨時火山情報第８号　平成１２年１１月８日０７時５５分　札幌管区気象台発表〜

駒ヶ岳北海道駒ヶ岳で火山性微動が観測されました。

気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメ-トル)の地震計で０７時３８分頃から
火山性微動が観測されました。
噴煙の状況は、現在山頂部が雲のため確認できません。

場合によっては北海道駒ヶ岳で噴火が発生した可能性もありますので、
現在気象台で降灰の有無について聞き取り調査を行っています。調査の結果は
わかり次第、火山情報でお知らせします。

　今後の火山活動に十分注意して下さい。

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