北海道駒ヶ岳噴火

平成8年(1996年)3月7日木曜日


噴煙をあげる駒ヶ岳       森町側から    



『北海道新聞』(3月7日夕刊から抜粋)

 7日未明に火山性地震が観測されたが、同日午後1時現在、大きな変動はなく、

落ち着いた状態を保っている。

周辺の5町は引き続き警戒する一方、七飯町が避難勧告を出している同町東大沼地区の住民に

日中の一時帰宅を認めるなど、噴火の小康状態に対応する動きが出てきた。

 札幌管区気象台が7日午前11時に発表した火山観測情報によると、同日午前3時53分に

火山性地震があったが、地下のマグマの動きを示す火山性微動は5日夕の噴火以来観測されていない。

午前10時の森測候所の遠望観測では、噴煙は白色、高さ約400メートルで特に目立った動きはない。


山麓のスキー場は降灰の除去を始めた。(左側が降灰)

11:00 ..火山観測情報(3)
      3月7日10時の遠望観測 白色、高さ400m、南東に流れる
      火山性地震は 6日  1回
             7日0時〜10時 1回
             3月1日からの総回数 7回
      微動  5日18時以降 観測されていない
 
15:00 ..火山観測情報(4)
      3月7日14時の遠望観測 白色、高さ200m、東に流れる
      火山性地震は 6日  1回
                7日0時〜14時 1回
                3月1日からの総回数 7回
      微動  5日18時以降 観測されていない
 
      地域機動観測班   14時30分 鹿部町からの遠望観測
          昭和4年火口の噴煙  白色、高さ200m
          割れ目からの噴煙   白色、高さ100m
           ともに南西に流れる。
 
17:30 ..天候  晴れ
      噴煙  弱 山の2ヶ所から煙が上がっているのが分かる。
              噴煙の色は、山に向かって西側が黒っぽく、
              右側が白煙に見える。
      風向  無風
      降灰  なし
 
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