北海道駒ヶ岳噴火

平成8年(1996年)3月9〜13日



10日の噴煙の様子       町の様子   
『北海道新聞』(3月11日朝刊から抜粋)
 渡島管内の駒ヶ岳(1,131m)は小噴火から6日目の3月10日、新たな活動の兆しもなく 落ち着いた状態が
続いた。同管内七飯町は同日夜、町現地対策本部を廃止。休校が続いていた 周辺四町の小中学校は
11日から6日ぶりに授業を再開することを決めた。
 札幌管区気象台によると10日午後8時現在、新たな火山性地震やマグマの動きを示す 火山性微動は
観測されていない。また森測候所は同日午前8時、高さ300mの噴煙を確認したが、 その後は雲のため
観測できなかった。
 七飯町は東大沼地区生活館の現地対策本部を廃止し、現地監視所と名称を変更。これまでの 39人
態勢から3、4人の常駐に切り替えた。休校していた七飯、森、砂原、鹿部の四町の17校が 授業を再開するが、
森、砂原両町で安全のため、登下校時に父母や教師が付き添う。
 また、道防災会議は11日にヘリコプターで3回目の現地調査を行った。五町と関係機関が つくる駒ヶ岳
火山防災会議協議会は、道防災会議の判断を待って今後の対応を協議する。

3/9 16:00...火山観測情報(9)

        森測候所  15:00 遠望観測 噴煙:白色
                       高さ:800m
                       流向:直上
        機動観測班 14:15 遠望観測 噴煙:白色
                       高さ:900m
                       流向:直上
        昭和4年火口と昭和4年火口南側亀裂の噴煙は区別できない
        火山性地震 9日0時〜15時 0回
              3月1日から総回数 8回
           微動 5日18時以降観測されていない

3/10 8:30...東大沼小学校の臨時休校を解除 11日から平常授業
3/10 18:00...「駒ヶ岳火山噴火七飯町現地対策本部」を
        「駒ヶ岳火山噴火七飯町現地監視所」に移行
3/11 9:30...現地監視所は土木課職員2名による24時間の監視体制に移行
3/13 13:30...駒ヶ岳火山防災協議会の席上、専門家から火山活動は終息に
        向かっているとの見解が出された。
3/13 18:30...18時からの駒ヶ岳防災協議会情報連絡本部員会議で、専門家の
        意見を踏まえ、5町のそれぞれの災害対策本部を解散。七飯町は同時に
        現地監視所も閉鎖した。当分の間関係者5町役場では2、3人による
        宿直体制で、警戒を継続することとしている。
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※駒ヶ岳は小康状態を保っており、今後、大きな変化があった場合にのみ
 この情報へ追加します。(函館インフォメーション・ネットワーク(株))
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