ウツボグサ (シソ科)

ウツボグサはセイヨウウツボグサと比較して
花が大きいためセイヨウウツボグサとは亜種と
して扱われる。日本の他、朝鮮半島、中国に分布し、
日当たりの良い山野の道端にふつうに見られる。
花は紅紫色(まれに白色)で初夏から夏に開く。
花冠は長さ約2cm。雄しべの花糸の先端に爪状の
突起がある。
花が終わる頃から、茎の基部より短い走出枝を伸ばし、
その先に新しい株を作って越冬する。花穂は花が
終わると直立したまま枯れて暗褐色となるところから、
カコソウ(夏枯草)という別名がある。

果穂を乾かしたものは塩化カリウムを主とする
無機塩類を含み、5-10gを煎じて利尿薬に用いられる。
また、この植物体を陰 干しにして煎じて飲ませると
子供の疳に効くといわれ、カントリグサと呼ぶ地方もある。
本州中部以北や北海道の高山や千島、ウスリー、
カムチャッカ、アリューシャンなど北方の地に見られるものを
ミヤマウツボグサと呼んで区別する。これは全体にやや小型で
走出枝がほとんど伸びない。山草として鉢に栽培される事がある。


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