ブナ科

落葉または常緑高木まれに低木。芽には覆瓦状に鱗片がならぶ。
葉は互生、有柄、羽状脈があり、全縁、歯牙縁から羽裂、
落ちやすい托葉がある。雌雄同株。花は若枝につく。
花被は4-7裂。雄花の穂状花序は細長く、各苞に1-多花がつき、
多くは下垂し、これを尾状花序という。雄ずいは花被の裂片と
同数かその2倍、まれに以上、花糸は細い。雌花は単生、
または1-5個が穂状か短い束状につき、ときに雄花序の
基部につく。花柱は3または6。子房は下位、3まれに6室、
各室に2胚珠がある。果実は退化によって1種子のある
堅果となり、単生または2-3個が総苞いわゆる殻斗によって、
一部または全部が包まれる。種子に胚乳はない。子葉は肉質。
6属600種以上。世界の温帯から亜熱帯に分布する。
森林を優占する重要な木で、材は多くの用途があり、
果実は動物の飼料となる。


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