旧函館区公会堂

2010-8-6 17:49

 明治43年(1910)に建てられたルネサンス風の木造建築で、シンメトリーの美しいバランスを保っています。コロニアル・スタイルと称され、基坂の下から見上げる威風堂々とした建物は、元町のランドマークです。2階にはベランダを配し、玄関と左右入口及び2階には、柱頭飾りのある特徴的な様式。札幌の豊平館と並ぶ、当時としては最もモダンな建物で、昭和49年に国の重要文化財に指定されました。内部も御座所、御寝室、大食堂、球戯室など見どころも多く、重厚な内装を含め、設計技術は高く評価されています。昭和天皇が摂政宮殿下として行啓の際、宿舎として使用された由緒ある建物です。

 建築のきっかけになったのは、明治40年(1907)の大火。町会所が焼失したため「公会堂建設協議会」が結成されましたが、大火後のため思うように寄付金が集まらず、見かねた時の富豪、初代相馬哲平がポンと5万円を寄附、これを元に建設されました。函館名物”大火”がなければ公会堂は建たなかったかも知れません。

地図

URLhttp://www.zaidan-hakodate.com/koukaido/kou.htm
電話番号0138-22-1001
住所北海道函館市元町11-13